『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだ感想

書籍

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』は、オードリーの若林正恭さんが、キューバへの1人旅を決意されてから東京に帰って来られるまでのお話です。

本書を読んだ動機

僕自身、にわかリトルトゥース(オードリーさんのラジオリスナーの愛称)で、ラジオを聴いていたところ、若林さんがキューバ1人旅の話をされていました。そして、キューバ1人旅の本を執筆されたということで、この本を購入しました。

ラジオで話されている内容が面白かったのと、何より若林さんの思考回路を書籍でじっくり覗いてみたいと思い至ったからです。

本書の特徴

にわかリトルトゥースということもあり、若林さんの本を初めて読みました。本を読むのが好きで、小説や自己啓発本などをよく読むのですが、若林さんの本は少し変わっているなと感じました。

というのも、旅エッセイを読んでいるのに1つの小説を読んでいる気分になったからです。最初は言い回しが小説っぽさを出しているのかなと感じたのですが、旅エッセイだったからかもしれません。笑

真面目な話、若林さんの思考と一緒に、読み手側の僕自身も考えさせられたことも、小説のように感じた1つの要因かと思います。

本書の内容

内容は、主にキューバの観光なのですが、若林さんのレンズを通してキューバを観光できるので非常に面白いです。お笑いの面白さというよりは、若林さんの思考を覗けるという面白さです。

また、キューバの雰囲気を小説的な表現力で、臨場感を持って伝えてくれるます。約1000円で自分もキューバに旅行している気分になれるのでお得ですよ。笑

本書から受け取ったメッセージ

僕がこの本から一番強く受け取ったメッセージは、「競争」というテーマです。

僕は、「競争」という言葉はネガティブなイメージが強いです。競争すると勝つ人がいれば、負ける人が必ずいる。誰しも、負け組にはなりたくないから、必死に他人より上を目指そうとします。競争を強いられながら生活していると、精神的に窮屈な気がします。

この本を読むと、「なぜ日常生活で競争させられているように感じるのか」ということが、なんとかくわかると思います。

一方で、「競争できる自由があるだけ恵まれているかもしれない」ということもこの本から教えてもらいました。

まとめ

本書を読み終えると、モヒートを飲みながら、葉巻を加えたくなっているので、禁酒・禁煙されている方はご注意ください。

普通に表紙とタイトルの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』がお洒落なので、インテリアとしても活躍できそうです。

この不思議なタイトルは、読み進めればわかるのですが、本書で伝えたいことを上手く表現しています。

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